「3歳になると楽になるよ」
誰がこんな言葉言い始めたんでしょうか。
確かにできることは増え、言葉や足取りもしっかりしてきてイヤイヤ期も抜けてきました。
うれしい反面、勝手な親の期待値が高くなり
「もう3歳なんだから」
「もう、お姉ちゃんなんだからしっかりして」
「ダメって言ったでしょ」
という叱り方が増えてきてしまいました。

そんなときネットで「子供の叱り方」と調べて一番上に出てきたこの本を読んでみました。
『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象』という本です。
この本では、モンテッソーリ教育やレッジョ・エミリア教育の考え方をもとに、
子どもの自主性を育てるためのほめ方・叱り方についてわかりやすく紹介されていました。
この本でモンテッソーリ教育やレッジョ・エミリア教育についてもっと知りたくなり、
Youtubeやネット検索で詳しく調べました。
参考にしたサイトはこちらです。
-
日本モンテッソーリ教育綜合研究所|モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育の基本的な考え方や、子どもの自立を大切にする教育観を知ることができます。 -
PIVOT公式YouTube|ベゾスも学んだ「モンテッソーリ教育」
モンテッソーリ教育の特徴や、現代の子育て・教育にどう活かせるかを動画でわかりやすく学べます。 -
マイナビ保育士|レッジョ・エミリア教育とは
レッジョ・エミリア教育の特徴や、子どもの表現・探究を大切にする考え方を知ることができます。
この記事では、モンテッソーリ教育やレッジョ・エミリア教育の考え方をもとに、家庭で使いやすい褒め方・叱り方をまとめました。
「子どもを伸ばす声かけを知りたい」
「怒る回数を少しでも減らしたい」
「自分で考えて動ける子に育ってほしい」

「でもどんなふうに叱ったらいいかわからない」
そんな悩みを抱えているママさん。でもゆっくり本読む時間もない。
そんなママさんの少しでも役に立てればと思います。
📌 この記事はこんな方におすすめ
- 子どもの自己肯定感を下げない褒め方を知りたい
- 怒鳴らずに伝わる叱り方を知りたい
- 3歳から小学生くらいまで使える声かけ例を知りたい
- 「ほめ方・叱り方」の本を読んだけれど、日常でどう使えばいいか迷っている
子どもの褒め方で大切なのは「結果」より「過程」
子どもを褒めること自体は悪いことではありません。
ただ、褒め方によっては
「褒められるためにやる」「失敗したら価値がない」と感じてしまうことがあります。
気をつけたいのは、次のような褒め方です。
- 「すごいね!」だけで終わる
- 「頭がいいね」と能力だけを褒める
- 「お利口さんだね」と大人に都合のいい行動だけを褒める
- 「えらいね」と上下関係のある言い方になる
これらは日常でよく使う言葉なので、完全に禁止しなくても大丈夫です。
ただ、毎回それだけになると、子どもは「結果を出せた自分だけが認められる」と受け取りやすくなります。
おすすめは「プロセスほめ」
おすすめなのは、結果ではなく努力・工夫・続けたことに目を向ける褒め方です。

たとえば、絵を描いた子に「上手!」と言うだけではなく、こんなふうに声をかけます。
声かけ例
「ここ、何回も色を重ねて描いたんだね」
「最後まで集中していたね」
「どこをいちばん工夫したの?」
こうすると、子どもは「自分の努力や工夫を見てもらえた」と感じます。
失敗したときも「次は違うやり方を試してみよう」と思いやすくなります。
避けたい褒め言葉と言い換え例
よく使いがちな褒め言葉を、日常で使いやすい言葉に置き換えてみます。
| よくある褒め言葉 | 気をつけたい理由 | 言い換え例 |
|---|---|---|
| えらいね | 大人の評価に合わせる言葉になりやすい | 「自分から片付けてくれたんだね。助かったよ」 |
| 上手だね | 失敗を怖がるきっかけになることがある | 「線をゆっくり描いていたね」「色を選ぶのに工夫したね」 |
| 頭がいいね | 間違えることを避けやすくなる | 「いろいろな解き方を試したね」「最後まで考えたね」 |
| お利口さんだね | 大人に都合のいい子でいようとしやすい | 「順番を守れたから、みんなが気持ちよく遊べたね」 |
| 優しいね | 優しくない自分を出しにくくなることがある | 「お友だちに渡してくれたんだね。相手が笑顔になったね」 |
ポイントは、子どもの性格を決めつけるのではなく、実際に見えた行動を言葉にすることです。
今日から使える褒め方のコツ

① 具体的に見る
「すごい」だけではなく、何がすごいと感じたのかを伝える。
- 「何度も練習していたね」
- 「小さいところまでよく見て描いたね」
- 「途中でやめずに最後までやったね」
② 質問で振り返りを促す
子どもが自分の工夫に気づけるように、答えを決めつけない質問をする。
- 「どこがいちばん楽しかった?」
- 「どこをいちばん工夫した?」
- 「次にやるなら、何を変えてみたい?」
③ 親の気持ちも伝える
評価ではなく、親が感じたことを伝えるのもおすすめ。
💡 例
「手伝ってくれて、お母さん助かったよ」
「最後まで話を聞いてくれて、うれしかったよ」
「あなたはいい子」という評価ではなく、
「その行動で私は助かった」と伝えると、
子どもは自分の行動が誰かの役に立つ感覚を持ちやすくなります。
叱り方で大切なのは「罰」より「理由」

親だって人間です。どうしても感情が先に出ます。
危ないことをしたとき、約束を守れなかったとき、何度言っても片付けないとき。
イライラするのは自然です。
でも、怖がらせたいわけではないはずです。
次にどうすればいいかを、子どもが考えられるようにすることが目的のはず。
伝わりやすい叱り方の4ステップ

- まず子どもの気持ちを受け止める
- 起きたことを短く確認する
- なぜ困るのか理由を伝える
- 次にどうするか一緒に考える
たとえば、壁に落書きをしたとき。
いきなり「何やってるの!ダメでしょ!」と言うと、子どもは怒られた怖さだけが残りやすくなります。
こんなふうに言い換えると、伝えたいことが届きやすくなります。
声かけ例
「大きく描きたかったんだね。でも壁に描くと消せなくて、お母さんは困るよ。大きい紙を出すから、次はこっちに描こう」
気持ちは受け止める。でも、してはいけない理由と代わりの行動ははっきり伝える。
このバランスが大切です。
避けたい叱り方と言い換え例
| 場面 | 避けたい声かけ | 言い換え例 |
|---|---|---|
| 道路に飛び出した | 「ダメ!何してるの!」 | 「急いで行きたかったんだね。でも車が来たら命が危ないよ。お母さんは本当に心配だったよ」 |
| 宿題をしない | 「早く勉強しなさい!」 | 「まだ始められないんだね。明日の準備が間に合うか、お母さんは心配だよ。何から始める?」 |
| 門限を守れなかった | 「どうしていつも約束を守れないの!」 | 「今日は時間までに帰れなかったね。事故にあったかと思って心配だったよ。次はどうしたら守れそう?」 |
| ゲームをやめない | 「もう没収!」 | 「まだ遊びたいんだね。でも寝る時間が遅くなると明日つらくなるよ。あと何分で終われそう?」 |
| きょうだいに強く当たった | 「意地悪しないで!」 | 「嫌だったんだね。でも叩くと相手は痛いよ。言葉で伝えるなら何て言えそう?」 |
叱るときは「いつも」「なんでできないの」といった言葉を避けるだけでも、子どもの受け取り方が変わります。
アクティブ・リスニングで親子の会話が変わる

褒め方・叱り方の土台になるのが、子どもの話を聞くことです。
子どもが「学校に行きたくない」「宿題したくない」と言ったとき、すぐに正論を返したくなりますよね。
でも、まずは最後まで聞いてみます。
- 「行きたくないくらい、嫌なことがあったんだね」
- 「宿題が多くて、しんどくなったんだね」
- 「つまり、〇〇が嫌だったってことかな?」
- 「お母さんに手伝えることはある?」
気持ちに名前をつけてもらえると、子どもは少し落ち着きやすくなります。
落ち着いてからなら、次にどうするかも話し合いやすくなります。
完璧な親じゃなくて大丈夫
ここまで読んで、「毎回こんなふうに言えない」と感じた方もいるかもしれません。
大丈夫です。私も、急いでいる朝や疲れている夜は、つい強い言い方になることがあります。
大切なのは、完璧に言うことではありません。
言いすぎたと感じたら、あとからでも直せます。
💡 言い直し例
「さっきは強く言いすぎたね。お母さんも急いでいて焦っていたよ。でも道路に飛び出すのは本当に危ないから、次は手をつなごう」
親が自分の気持ちを言葉にする姿も、子どもにとって大切な学びになります。
まとめ

子どもの褒め方・叱り方についてまとめ。
- 褒めるときは、結果より努力や工夫を見る
- 「えらいね」「上手だね」だけで終わらせず、具体的に伝える
- 叱るときは、感情をぶつけるより理由を説明する
- 子どもの気持ちを受け止めたうえで、次の行動を一緒に考える
- 完璧にできなくても、あとから言い直せば大丈夫
毎日の声かけを少し変えるだけで、子どもは「自分で考えて動く」練習ができます。
まずは今日ひとつだけ、「すごいね」のあとに何を見てそう思ったのかを足してみてください。
それだけでも、子どもへの伝わり方はぐっとやさしくなります。
参考にした情報
- ディスカヴァー・トゥエンティワン『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』書籍情報
- ディスカヴァー・トゥエンティワン:モンテッソーリ教育から学ぶ子どものほめ方・叱り方
- マイナビ保育士:書籍紹介『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』
-
日本モンテッソーリ教育綜合研究所|モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育の基本的な考え方や、子どもの自立を大切にする教育観を知ることができます。 -
PIVOT公式YouTube|ベゾスも学んだ「モンテッソーリ教育」
モンテッソーリ教育の特徴や、現代の子育て・教育にどう活かせるかを動画でわかりやすく学べます。 -
マイナビ保育士|レッジョ・エミリア教育とは
レッジョ・エミリア教育の特徴や、子どもの表現・探究を大切にする考え方を知ることができます。
コメント